シニア犬のトリミング|断られる理由と、負担を減らすケア

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「年齢を理由に、トリミングを断られてしまった」「最近、トリミングのあとにぐったりしている気がする」。愛犬が年を重ねると、こんな悩みが出てきます。毛は伸びるし清潔にはしてあげたい、でも体の負担が心配。迷ってしまいますよね。

この記事では、岐阜県羽島市・関市でトリミングサロンを運営するセカンドハウス(運営:有限会社 礎)が、シニア犬がトリミングを断られやすい理由と、負担を減らす進め方をまとめました。セカンドハウスでは年齢制限を設けず、これまでに18歳のワンちゃんもお受けしています。

Q. なぜ高齢犬は、トリミングを断られやすいのですか?

お店の前の小道をゆっくり歩く年配の柴犬とヨークシャーテリア

体への負担が大きく、施術中に体調が急に変わるリスクがあるからです。サロンでは獣医学的な処置ができないため、受け入れを控えるお店もあります。

年を重ねると、トリミング台の上で長く立っているのがつらくなります。関節や筋肉が衰え、目や耳の感覚も鈍くなるため、音や刺激にも敏感になりがちです(参考:動物病院サプリ「老犬にトリミングは必要?」)。

セカンドハウスの「シニアペットご利用規約書」では、犬は8歳以降をシニアとしています。シニアになると、心臓や呼吸器、関節、神経、ホルモン、腎臓などに持病を抱えている可能性が高くなります。規約書には、どれだけ気をつけてもリスクをすべて予見し、ゼロにすることはできない、とも明記しています。

Q. トリミングのどの工程が、シニア犬の負担になりますか?

主に「温度の変化」「長時間の立ち姿勢」「緊張」の3つです。シャンプーやドライヤーでの温度変化、台の上で立ち続けること、慣れない環境での緊張が重なると、持病が表に出てくることがあります。

工程 シニア犬にかかる負担
シャンプー お湯の温度や、濡れた体の温度変化
ドライヤー 温風による体温の変化、音や風への緊張
カット・爪切りなど 長い時間、台の上で立ち続ける姿勢
全体を通して いつもと違う環境での緊張・ストレス

セカンドハウスの規約書でも、温度変化や緊張によるストレスで持病が表に出る可能性があることを、ご家族さまにあらかじめお伝えしています。リスクをゼロにはできないからこそ、正直にお話ししたうえでお受けしています。

Q. セカンドハウスでは、何歳まで受け付けていますか?

口元が白くなったシニアのダックスフンドがドッグランを歩いている様子

年齢制限はありません。飼い主さまにご理解いただければ、何歳でもお受けしています。これまでで一番の高齢は18歳のワンちゃんでした。

そのかわり、シニア犬の場合は次のことをあらかじめお伝えし、ご理解をお願いしています。

  • トリミングをきっかけに、体調を崩す場合がある
  • 嫌がる・負担が大きいと判断したら、途中でも中断する
  • 仕上がりより負担を減らすことを優先するため、希望どおりにならないことがある
  • すぐお迎えに来られるよう、遠出をせずに待機していただきたい
  • できるだけ動物病院が開いている時間帯に施術したい

ご利用の際は「シニアペットご利用規約書」に同意をいただいています。規約書は、羽島店のご予約ページからダウンロードできます。

Q. どんなときに、お断りや中断をするのですか?

年齢だけを理由にお断りすることはありません。お断りするのは、ワンちゃんの命や、トリマーのケガに関わると判断したときです。

  • パニックになる、チアノーゼを起こすなど、心身への負担が大きすぎるとき
  • 今までできていたことが我慢できなくなり、噛みついてトリマーがケガをするおそれがあるとき
  • 当日の店内の状況が、シニア犬にとってストレスの大きい状態だと判断したとき

トリミングは、多少なりとも体に負担をかける行為です。犬も人も安全に施術できることを、何より優先しています。

お断りしたあとも、できることを一緒に考えます

お断りして終わりにはしません。状況に合わせて、次のようなご提案をしています。

  • おうちでできるお手入れのアドバイス
  • 一度にすべてを行わず、日にちを分けて少しずつ進める方法
  • 動物病院を併設しているサロンのご案内

Q. 負担を減らすために、どんな工夫をしていますか?

「休憩を挟む」「分けて行う」「無理をしない」の3つです。きれいに仕上げることより、ワンちゃんが無事に帰れることを優先しています。

休憩を挟む

一番多いのは、シャンプーが終わってカットに入る前に休憩を入れるパターンです。休憩の回数やタイミングは、その子の様子を見て変えています。休むことで集中が切れてしまう子は、休憩なしで仕上げてから、ゆっくり休んでもらうこともあります。

日にちを分ける・部分だけ行う

シャンプーだけを行って、カットは別の日にすることがあります。汚れやすい部分だけを短時間でカットして終えることもあります。苦手なことは無理に行わず、たとえば爪切りが苦手な子なら、爪は切らずにお返しすることも。いずれの場合も、状況と理由を飼い主さまにきちんとご説明しています。

動物病院が開いている時間に

万が一に備えて、できるだけ動物病院が開いている時間帯に施術させていただいています。ご利用中に体調の異変があった場合は、当店の判断で動物病院での診察をお願いすることもあります。

Q. 自宅でのケアと、どう組み合わせればいいですか?

シニア犬の場合、無理のない範囲で、おうちでも少しずつお手入れを続けてあげると安心です。トリミングをお断りした場合も、おうちでできるお手入れの方法をアドバイスしています。

おうちでお手入れするときのコツは「嫌がる前にやめる」ことです。「あと少しだけ」と続けると、我慢できなくなって噛んでしまうこともあります。無理に続けて、お手入れそのものが苦手になってしまう子も少なくありません。

トリマーは、皮膚・口の中・耳・目などで気になることがあれば、聞かれなくてもお伝えしています。おうちでのお手入れの方法も、施術のときに気軽に聞いてください。獣医師ではないので診断はできませんが、日々のケアのアドバイスはできます。

Q. 老犬ホームやペットホテルのことも相談できますか?

犬用の車いすをつけて室内を歩くシニアのゴールデンレトリバー

はい、羽島店では老犬ホームとペットホテルも運営しています。トリミングに通う中で、シニアになってからのお世話や預け先の不安も、あわせてご相談いただけます。

いきなりホテルに泊まるのが不安な子は、犬の幼稚園の日帰りお預かりで、お店やスタッフに慣れてもらう方法もあります。ワンちゃんの一生を通じて見守れる場所でありたいと考えています。

詳しくは、老犬ホーム・ペットホテル(犬)のページをご覧ください。

よくある質問

Q. 何歳からシニア犬として扱われますか?

セカンドハウスの規約書では、8歳以降をシニアとしています。一般には、体の大きさによってシニア期の始まりが違うともいわれています。

Q. 高齢でワクチンが打てない場合も、利用できますか?

高齢でワクチン接種ができない場合は、かかりつけの動物病院で「接種ができない(免除)」旨の証明書を発行してもらい、ご利用時にご提示ください。

Q. シニア犬だと、追加料金はかかりますか?

ワンちゃんの体調や状況によって、アシスタント料などを別途お願いする場合があります。その場合は、原則として事前にご連絡しています。

Q. ほかのお店で断られたことがあっても、相談できますか?

はい、ご相談ください。年齢だけを理由にお断りすることはありません。今の体調や、前回のトリミングで気になったことを伺ったうえで、できる範囲を一緒に考えます。

Q. トリミング中、飼い主は待っていたほうがいいですか?

何かあったときにすぐお迎えに来られるよう、遠出は控えて待機していただくようお願いしています。

年齢で諦めず、まずは相談してください

シニア犬がトリミングを断られやすいのは、体の負担と、急な体調変化のリスクがあるからです。セカンドハウスでは年齢制限を設けず、休憩を挟む・日を分ける・無理をしない、という進め方でお受けしています。

トリミングの頻度については犬のトリミングの頻度は?犬種・毛質別の目安と皮膚の話、サロン全体のことは羽島・関で犬のトリミングサロンに迷ったら|セカンドハウスが選ばれる理由でも紹介しています。

執筆:セカンドハウス(有限会社 礎)/動物取扱業 登録番号:保管 第010136号・販売 第010166号・訓練 第010271号・譲受飼養 第010270号

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